水野源三は長野県に生まれました。9歳の時に「赤痢」にかかり、高熱の為に脳性麻痺となりました。目と耳の機能以外すべてを失ったのです。「瞬きの詩人」と言われています。クリスチャンでした。水野源三の詩を二つ紹介します。
「生きる」 神様の/大きな御手の中で/かたつむりは/かたつむりらしく歩み/蛍草は/蛍草らしく咲き/雨蛙は /雨蛙らしく鳴き/ 神様の/大きな御手の中で/私は/私らしく生きる
「三色スミレ」朝夕の寒き風を耐え忍び/庭先に咲きし三色スミレに/私は新たに思う/主によって救われしことを/道行く人も足を止めて見る/けがれを知らない三色スミレに/私は新たに思う/主によって愛されていることを/恵みにあふれる春の訪れを/そっと知らせる三色スミレに/私は新たに思う/主によって生かされていることを。